半導体の世界大手 キオクシアの中間決算 過去最大の赤字

半導体・フラッシュメモリーの世界大手、キオクシアホールディングスのことし4月から9月まで半年間の決算は、世界的な市況の悪化で最終的な損益が1800億円余りの赤字となりました。会社が発足して以降で、この時期としては過去最大の赤字です。

キオクシアホールディングスは、ことし4月から9月までの半年間の決算を発表し、最終的な損益は1891億円の赤字となりました。

今の会社の前身となる「東芝メモリ」が発足した2017年以降で、この時期としては過去最大の赤字となります。

企業のIT投資の縮小や、パソコンやスマートフォン向けの需要の落ち込みで世界的に市況が悪化したことが大きく影響しています。

キオクシアの業績の悪化を受けて、約4割を出資する東芝のことし4月から9月までの半年間の決算も、最終的な損益が521億円の赤字となりました。

こうした中、キオクシアは、事業の立て直しに向けて、アメリカのウエスタンデジタルと経営統合に向けた交渉を進めていましたが、間接出資を受けている韓国の半導体メーカー、SKハイニックスが統合に反対したことで10月、交渉を中断しました。

一方の東芝は、アクティビストと呼ばれる海外の株主を事実上、排除する目的で年内に非上場化する計画を進めていて、両社の経営や事業の立て直しが今後の焦点となっています。